初心者の「インターネット」とは?

インターネットの歴史

インターネットの基盤

米ソの冷戦のために、1960年代に東西で緊張が高まっていた頃、米軍の技術開発を一手に引き受けていたアルパ(ARPA=米軍防省高等研究計画局)は「核戦争が起きたとき、ダメージを最小限に抑えることのできる分散管理型情報ネットワークの構築」を考えました。

今までの中央集中型のネットワークでは、中央の情報基地が攻撃された場合、情報の発信や伝達機能が停止してしまうと考えたのです。そこで、ネットワーク上に、情報基地を分散して設置して、それぞれを通信で結ぶことにより、全体として機能を発揮することができる方法を考えたのです。これが現在のインターネットの元になった考えです。

しかし、「網の目のようにつながる」のは、同じメーカーの一種類のコンピュータ同士とは限らなという問題がありました。異なる機種のコンピュータをつなげるには、コンピュータ同士をつなぐ方法が同じでなければならないのです。研究者達は悩んだと思います。

その頃、UNIX*4というOS(基本ソフト)が発表されました。UNIXは初めから、コンピュータ同士が違っても同じソフトが使えることを念頭に置いて開発されました。アルパの技術者たちはこれに着目し、このUNIX上で異機種のコンピュータ同士をつなぐための通信機能を69年に作り上げました。この通信技術がパケット交換式であり、この機能を用いて、つながったのがアルパのネットワークということです。

その後の、83年には、アルパネットは74年ごろから開発普及されてきた通信規約TCP/IP*5を正式に採用することになります。

インターネットの誕生

アルパネットは、70年代を通じて、軍事関係を中心に利用されてきましたが、これとは別にNSF(全米科学財団 = National Science Foundation)がこのネットワーク方式に注目しました。NSFでは研究開発に必要不可欠なスーパーコンピュータを、それを購入する費用のない、全米の研究機関でも使うことができるようにと、各地の研究機関とスーパーコンピュータをネットワークで結ぼうと考えたのです。

これが、1979年に創立された「コンピュータ科学研究ネットワーク」(CSnet:Computer Science Reserch Netowork)です。これに採用されたのがアルパネットの技術です。NSFは、さらに多くの研究機関や大学をこの方法で結び、これが86年にNSFnetとして発展していきました。

NSFnetではいくつかの大学を結んで地域的なネットワークを作って、そのローカルネットワークを1つのポイントでスーパーコンピュータ・センターに接続するという方式を採用しました。「ネットワークのネットワーク」というインターネットの原型が出現したのです。こうして82年にはアルパネットとCSnetがゲートウェイで結ばれ、NSFnetへ発展する頃には、IBMやDECなども独自の大規模ネットワークをこうちくするようになります。

結局1989年には、国防省がミルネット(MILNET)という、軍事専用ネットワークを分離独立させたのに伴い、アルパネットは自然にNSFnetに吸収されたのです。インターネットとして私達が使っているネットワークの一部は、このNSFnetなのです。

その後、商用目的として一般に利用されるように なったのはアメリカでも約20年前、日本ではまだ15年ほどです。その普及の早さがインターネットの利便性を物語っていると言えると思います。